今回紹介する方は、令和7年司法試験に合格された方で、令和6年の司法試験の受験のお手伝いから、お付き合いのある方です。
この方、令和6年に惜しくも不合格だった時に、一度はこの試験を諦めかけたんです。それでも、再度奮起して、就職して働きながら令和7年の司法試験を受験し、見事合格されたのです。働きながらの受験は決して簡単なものではなかったと思いますが、それでも、この方の凄まじい頑張りによって合格を勝ち取ったのはすごいと思いました。
1 略歴
慶應義塾大学法科大学院修了
20代 社会人受験生(合格時は社会人1年目)
受験回数:4回
2 指導内容
3回目と4回目の受験の際、足掛け2年間にわたり指導をお願いしました。
1年目(専業受験生):約半年の指導期間で、週に7通の答案添削と、週1回のカウンセリングをメインに行いました。
2年目(社会人受験生):就職や一人暮らしの引越し等で学習時間が限られていたため、3月下旬から指導を再開。週1通の答案添削と、月1回のカウンセリングを行いました。
教材は過去問を使用し、学習計画の管理や、勉強の方向性が間違っていないかの定期的なアドバイスをいただきました。
3 良かった点
最大の良かった点は、目に見える「圧倒的な成長」です。指導を受ける前(受験2回目)は合格点に100点以上届かず、全く勝負になっていませんでしたが、指導1年目(受験3回目)には合格点まであと10点ほどに迫る急成長を遂げることができました。これは完全に先生のおかげです。
また、先生は直接お会いしたことがないにも関わらず、答案の癖から私の性格や人となりまで驚くほど正確に見抜いてきます。「自分をごまかして答案を書いている」ときはすぐに見透かされるので、ある意味で気は抜けませんが、ここまで自分を見てくれる先生は他にはいないと思います。
非常に多忙なはずなのにメッセージの返信が早く、学習のリズムを崩さずに進められた点も非常に助かりました。
4 添削について
先生の添削は、決して甘くはありません。しかし、そこには必ず論理的な裏付けがあります。ダメな部分は「なぜダメなのか」を徹底的に言語化してくれますし、私の理解が浅い部分については、たとえ話を用いて非常にわかりやすく説明してくれました。
私は知識不足ではなく「説得力のある文章が書けていない」ことが課題だったため、法律知識そのものよりも「読み手に伝わる答案の書き方」を多く学びました。「自分にとって当たり前な話だったとしても、読み手にとってはそうではないかもしれない。だからこそ、丁寧に説得力のある形で書かなければならない」と繰り返し指導されたことが、合格答案を書くための鍵になったと感じています。
ナンバリングの工夫や使用するボールペンの選び方といった細部から、自分の言葉で論証を展開する方法まで、実戦的な「書く技術」を叩き込まれました。
5 全体的な総評
先生は、論理的で厳しい一面もありますが、根底には非常に「ウェット」で親身な優しさを持った方です。
私自身、短答式試験は毎年130点以上取れていたので知識にはある程度の自信があったのですが、論文が書けず、自分に自信が持てない時期が続きました。その時期は、はっきり言って自分のことを「落ちこぼれ」だと思い込み、苦しんでいました。
まさか試験の指導で、自分の性格的な部分まで指摘されるとは思いませんでした。私はこれまでの人生で、議論や争いを避けるために、無意識に相手に合わせて自分の意見を飲み込むような生き方をしてきました。しかし、司法試験は自らの見解を論理的に主張しなければならない試験です。先生は、私の答案からその「逃げ」を見抜き、「知識ではなく、自分に自信を持つことだ」と根本的な課題を突きつけてくれました。
この性格を変えることは容易ではありませんでしたが、2年間の指導を通じて粘り強く向き合ってくださいました。その意味で、先生との出会いは単なる「良き指導者」との出会いを超え、私の人生におけるターニングポイントだったと言っても過言ではありません。もっと早く先生に出会えていれば、ここまで遠回りせずにもっと早く合格できていたと思います。
合格をLINEで報告した際、すぐに先生から電話がかかってきて、家族以上に泣いて喜んでくれたことは一生忘れません。
知識はあるのに伸び悩んでいる方、自分の答案に自信が持てない方に、心からおすすめしたい先生です。
この方は、某予備校の問題集を書いてもらうと、参考答案とほぼ寸分たがわない答案を書かれ、「それはそれですごいな」と思いましたが、他方で、「自分の考えがない」「自分で考えることを放棄している」と思いました。
1年では修正しきれませんでしたが、2年目の答案は、かなり自分なりの言葉が増えてきて、令和7年の司法試験に見事合格することができました。
私自身、この方から「諦めないで頑張り続ける」ことの大切さを、改めて教えてもらいました。なので、受験生も諦めずに頑張ってほしいと思います!
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